「冬開催は今回が最後」 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019記者会見

名物映画祭・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019の記者会見が2月6日に札幌で行われた。
今回、新設されたテーマは「ファンタを止めるな!」。ファンタスティックの原点を突き詰める狙いだ。しかし、始まるないなや衝撃の事実が公表される!?
「冬の映画祭は今回が最後になります。続けていくためには、新しい映画祭、より開かれた映画祭にしなければいけません。いいものは残すけど新たなものは入れていく、2020年は別の映画祭になることが決定しています」と、深津修一映画祭プロデューサーは話す。

関係者のコメントは下記の通り

 

西村喜廣プログラミングディレクター(映画監督・特殊造型監督)

「1995年に塩田さんから選んでもらって、オフシアター部門で賞を獲ってから、ずっと夕張で映画を撮ったりして、脇で変なことをやらしてもらっていました。今回はコアファンタ部門ということで、暴力、スプラッター、ホラーと、色んなカテゴリーがあります。全部エンターテイメントであり、その中に社会的な批判など、たくさんのメッセージが込められています。僕なりに楽しい作品を選んでいます。『まだ公開できないよ!』という作品をシークレット・スクリーニング映画として上映しようと思っています。海外の映画祭でもあるんですよ、何やるかわからないけど大作映画が入ってきたりして。プログラムにも『?』しか載ってないです。最後に、日本では『ファンタ』と名がつく映画祭は夕張しか残っていないです。おもしろい映画ばかり集めたので是非楽しんでください!」

 

塩田時敏コンペ部門プログラミングディレクター(映画監督)

先ほども説明がありましたが、何度目かの映画祭の大きな変革です。スタッフの入れ替わりなんかもあります。今年のオープニング作品はキム・ギドク監督の『人間、空間、時間、そして人間(仮題)』(18)が選ばれているのが象徴的です。#MeToo問題の影響も受けまして、韓国でも今だにお蔵入りしている作品です。僕はシッチェスファンタスティック映画祭で観ました。色々な騒動がありますが、それと映画は別です。こういう作品が埋もれないように、きちんと上映するのが本来の映画祭の役割だと思っています。今年の作品はバランスの良い並びになり、本来のファンタスティック映画祭らしくなったのではないかと思います。コンペの方は、予告編を観ただけで、監督のチカラがわかります。去年は大学生監督の作品が選ばれました。今年は監督の年齢は上がるが、オフシアターといようりは即オンシアターでいける作品が並びます。今までは『若手の登竜門』と言われていましたが、年齢に関係なく新しい才能の登竜門として、このコンペは機能させていきたいです。この先、オフシアター部門という名称が無くなるか、変わっていく形になるのではないかと個人的には思っています。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭がどうなるかわからないですが、我々のスピリッツとしては『北海道ファンタスティック映画祭』になれるように頑張りたいと思います」

深津修一映画祭プロデューサー

「2008年から映画祭を民間で始めています。この10年間で夕張市内のインフラがどんどん無くなりました。この伝統を守りたいという気持ちはあるんですが、交通機関も限られますし、冬場に夕張まで運転したくないという声が札幌の方からも圧倒的に多くて、時期を変えて欲しいと声がありました。映画祭を続けたくても、冬にやると赤字をどんどん積み重ねていくというところまで追い込まれています。改善するためには時期を変え、夕張市には『ゆうばりメロン』という最大のブランドがあるので、もっと広い層に向けた新しい映画祭がつくれるんじゃないかと思っています。会場についても、全て白紙に戻し新しい会場・・・できたら専用の会場、空間を持ちたいと考えてはいます。夢を語って、全国の人が支援したいと、形にできるような流れを今から作っていきたいと思っています。必ず、新しいゆうばり国際ファンタスティック映画祭を2020年にみなさんにお届けできるといいと思っております。映画祭がなくなっていくのではなくて、今年は一つの区切り。来年からより発展的な映画祭にしていきたいと思います。」

<インフォーメーション>

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 さっぽろサテライト会場

2019年3月2日(土)〜3日(日)。会場は札幌プラザ2・5。上映作品は、昨年のファンタスティック・オフシアター・コンペディション部門グランプリの『EDあるいは(君がもたらす予期せぬ勃起)』(17)や『日本で一番悪い奴ら』(16)、無料で『SING』(17)など計8作品を上映予定。翌週の本祭でも利用できる「ゆうばりファンタパスポート(前売2,500円、当日3,000円)」で鑑賞可能。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019

2019年3月7日(木)〜10日(日)。会場はホテルシューパロ(2スクリーン)・夕張商工会議所(1スクリーン)・ゆうばり共生型ファーム(1スクリーン)の3会場4スクリーン。日本も含め18カ国569作品の応募作品から選ばれた21作品(オフ、ショート部門)のほか、招待作品としてオープニング作品『人間、空間、時間、そして人間(仮題)』(18)、クロジーング作品『レゴ® ムービー2』(19)、『アナと世界の終わり』(19)など計70作品と9つの企画・イベントを予定。

【オフシアター部門審査員】審査委員長は『孤狼の血』(18)の道産子・白石和彌監督、審査員は『南瓜とマヨネーズ』(17)の冨永昌敬監督や女優の長谷直美、モ・ウニョン、マーク・シリングの計5名。

【ショートフィルム部門審査員】審査委員長は93年のゆうばり映画祭グランプリ作品『トラッシュ』の久保直樹監督、審査員は『モリのいる場所』(18)の沖田修一監督、『0.5ミリ』(14)の安藤桃子監督の計5名。

上映作品について▶︎yubarifanta.com/lineup2019/

ゲストについて▶︎yubarifanta.com/guest2019/

チケット・ツアーについて▶︎yubarifanta.com/ticket2019

writer/photo anisuke

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